位置決めエンコードシステム　WCS

1989年、Pepperl+FuchsはWCS位置決めエンコードシステムを世界初の位置決めシステムとして産業向けに取り入れました。以来、改良を続けています。光電センサ搭載の位置決めエンコードシステムはシャトルカーやコンベアビークルの位置をミリメートルオーダーで検出します。屋内、屋外のいずれでも使用できます。WCSは「U」字型ハウジングの内部に光電センサが搭載されているため、周囲の光の影響を受けにくく、コード部を光電センサが非接触で読み取るため、摩耗がありません。

煙、ほこり、温度の変動に影響することなく、WCSは高速移動時でも信頼性の高い位置決め情報を提供します。光電センサ部に汚れが生じている際は、光量を補正するので、過酷な環境でも確実な位置情報を得ることができます。位置決めエンコードシステムは、0.8mm単位で位置データを検出し、RS-485インターフェースで直接読取りヘッドからコントローラにデータを送ることができます。

また、周囲条件が過酷な場合や長距離のアプリケーションでは、WCS Outdoor（スタンダードモデルのオプション）とWCS Extendedも開発されています。

For safety applications, Pepperl+Fuchs combines the advantages of the proven WCS positioning system with a safe evaluation unit. The system consisting of the safe evaluation unit (Position Unit Safe, PUS) and two safeWCS/PUS read heads enables safe position and speed detection up to SIL 3 and PL e. The evaluation unit acts as a safe gateway to the fieldbus: It processes the redundant signals from the safeWCS/PUS read heads, creates a safe position value, and derives a safe speed value from it. In addition to the safe and non-safe data, it also transmits diagnostic data. The system supports the common safety protocol Fail Safe over EtherCAT® (FSoE) in order to transmit the acquired data from the sensor to a safe control system.

• WCS読み取りヘッド: U字型の読み取りヘッドは、コードレールを非接触の光電センサで、読み取ります。
• WCSインターフェース・モジュール: さまざまなインターフェース・モジュールがWCS読取りヘッド用に用意されています。SSIインターフェース以外は、最大4台の読取りヘッドを接続できます。
• WCS機構パーツ: 頑丈でしなやかなコードレールは、読み取りヘッドが読み取れる決められた位置に設置されなければなりません。コードレールは曲がった軌道、傾斜面などに適しています。Pepperl+Fuchsは、コードレール設置ブラケット、長距離用のアルミニウム・プロファイル・システム、振動が激しいアプリケーション向けにヘッドをトラックに固定するガイドトロリーを用意しています。

アクセサリ:

• ツイストペアケーブル（ケーブルドラッグチェーン用）
• WCS読み取りヘッド、LMブロックパーツ
• 読み取りヘッド用保護ハウジング

ベネフィット:

• 位置決めエンコードシステムによる確実で正確な固定値の位置検出
• 曲線軌道、傾斜面、車線変更などでも正確な位置検出
• フレキシブルなコントロール・システムへの組み込み
• 港湾やメッキプラント向けの保護等級IP69 ハウジング
• 簡単なセットアップとエラー表示:本体LEDで状態を表示